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PMOの役割と種類を徹底解説|プロジェクト成功に導く最適なPMOの見つけ方

  • 誠 【JPS】高根沢
  • 9月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:9月17日



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「PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)」という言葉は知っていても、具体的にどんな種類があり、どれを導入すればいいのかわからない…。


プロジェクトの遅延や失敗に悩む多くの企業が直面する課題です。PMOは単なる「事務作業代行」ではありません。



その目的や役割に応じていくつかの種類に分かれており、自社の課題に最適なタイプを選ばなければ、期待した効果は得られません。



今回はPMOの種類を「プロジェクト事務局型」「全社型」「ハイブリッド型」の3つに分類し、それぞれの特徴と効果を分かりやすく解説します。この記事を読めば、あなたの会社に最適なPMOが何かを見極め、導入への第一歩を踏み出すヒントが得られるはずです。



PMOの種類とそれぞれの役割


PMOの機能や役割は多岐にわたります。ここでは、組織における役割と影響範囲から3つの代表的なPMOの種類をご紹介します。



プロジェクト事務局型PMO


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このタイプのPMOは、特定のプロジェクトを成功させるための「事務局」として機能します。

  • 役割: プロジェクトの進捗管理、議事録作成、会議体の設定、タスクのフォローアップ、文書管理といった管理業務を主に行います。

  • メリット: プロジェクトマネージャー(PM)が管理業務から解放され、本来の業務(意思決定や課題解決)に集中できるようになります。


    小規模なプロジェクトや、単発のプロジェクトで即座に効果を出したい場合に適しています。



全社型PMO


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全社型PMOは、個別のプロジェクトではなく、企業全体のプロジェクトの成功をミッションとします。経営層の直下に設置されることが多く、EPMO(Enterprise Project Management Office)とも呼ばれます。

  • 役割: 全社的なプロジェクトポートフォリオの管理、プロジェクトマネジメント手法の標準化、人材育成、経営戦略と各プロジェクトの整合性の確保など、戦略的な役割を担います。

  • メリット: 組織全体のプロジェクト管理能力が底上げされ、経営戦略に基づいた効率的なリソース配分が可能になります。


    これにより、全社的なROI(投資対効果)の最大化が期待できます。



ハイブリッド型PMO


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ハイブリッド型PMOは、プロジェクト事務局型と全社型を組み合わせた柔軟なタイプです。組織の規模や成熟度に応じて、両方の機能をバランスよく取り入れます。

  • 役割: 必要に応じて特定のプロジェクトの事務局業務を支援しつつ、全社的なプロジェクト管理ルールの策定や、ナレッジの共有なども行います。

  • メリット: 組織の現状に合わせて段階的にPMOを構築でき、スピーディーに効果を出しながら、徐々に全社的な影響力を広げることが可能です。



自社に最適なPMOの見つけ方


どのPMOを導入すべきかは、現在の組織が抱える課題と、将来的に目指す姿によって異なります。

  • 「特定の大型プロジェクトだけを成功させたい」

    • → まずはプロジェクト事務局型PMOを導入し、プロジェクトマネージャーの負担を軽減することから始めましょう。


  • 「部門横断的なプロジェクトで連携がうまくいかない」「全社的にプロジェクトの失敗が多発している」

    • 全社型PMOの導入を検討すべき段階です。全社のプロジェクトを「見える化」し、根本的な原因を解決します。


  • 「まずは小さく始めて、徐々に全社に広げたい」「組織の状況に合わせて柔軟に対応したい」

    • ハイブリッド型PMOが最適です。段階的にPMOの役割を広げていくことで、組織にスムーズに浸透させることができます。



支援する最適なPMOの設計と構築をいたします

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PMOの導入は、一度行えば終わりではありません。組織の成長とともにその役割を変化させていく必要があります。しかし、自社だけで最適なPMOを設計し、運用していくのは容易ではありません。


プロシアコンサルティングは、多様な業界で豊富な実績を持つPMOの専門家として、お客様の課題を第三者視点で診断し、最適なPMOの設計から構築、運用までを一貫して支援します。


「どのPMOが自社に最適か分からない」「PMOを導入したが、うまく機能しない」といったお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。貴社のプロジェクトを成功に導くための最適なソリューションを提案します。



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